私がヒーリングを始めたきっかけは、自分のバランスを整え、心身と魂を深く癒してくれるものを求めていたからです。
20年ぐらい前になりますが、カナダで児童保護のソーシャルワーカの仕事を始めた時のことです。薬物依存の親、虐待されている子供、DV、少年鑑別所に出入りする青少年などの対応で、毎日がストレスとの闘いでした。同僚もストレスで辞めたり休んだりで、人手不足でますます仕事や責任が増えました。そんなある日、私のクライアントだった17歳の少女が亡くなりました。彼女は里親や施設から逃げ出し、薬物や売春をしていました。彼女の命が危ないと感じ、ソーシャルワーカーとしてできることは精一杯しましたが、彼女の死はとてもショックでした。そして私は急性うつ病と診断されました。3週間の休暇を取りましたが、食欲もなく布団からも起きれない、何もする気がなく、「私はこのままどうなってしまうのだろう」と不安でした。親切な友人が食事を作ってくれたり、励ましてくれました。そして気分転換に友人と一緒にアラスカにキャンプに行き、夜空いっぱいのオーロラを見ました。その後、なんとか日常生活と仕事に復帰できましたが、心はずっと重いままでした。
そのころピュア スピリチュアル ヒーリングに出逢いました。初めてヒーリングを受けた時、どう感じたかは覚えていません。ただ「自分にはこれが必要だ」と感じ、定期的にヒーリングを受けました。その時の私には何が起きていたのかわかりませんでした。今思えば、私の魂が神様の愛と光に包まれて、少しずつほぐれ癒されていたのでしょう。そして再び元気な自分を取り戻しました。
暫くしたら私もヒーリングを習いたいと思いました。何種類かのヒーリングを勉強しましたが、ピュア スピリチュアル ヒーリングが一番自然で純粋、神様のエネルギーをそのまま通していると感じました。そしてイギリスの私の師匠マタ ヨガナンダさんのもとでヒーラー研修に参加した時に、「私の魂はこれをずっと求めていた」と悟り、深く感動しました。
ヒーラーになって20年近く経ちますが、ヒーリングの不思議なパワーは計り知れないと感じています。ヒーラーが癒やすのではなく、神様のヒーリングエネルギーを伝導する媒体となり、直観的にヒーリングをします。多くの方がヒーリングに来てくださり、自分を取り戻し元気になっていくのを見ると、神様に感謝の気持ちで一杯になります。