私は自分を少しスローダウンしたいと思ってヨガを始めました。20代と30代の前半は体を鍛えることが好きで、毎日泳ぎ、走り、自転車に乗っていました。そして時々トライアスロンやハーフマラソンに参加しました。どんなに激しい運動をしても、一晩寝たら体力は回復。でもいつも何かをしている Doing ではなく、もう少しリラックスした Being でありたいと感じていました。
友人に勧められてヨガを始めました。最初からヨガは自然に感じ、昔(前世)でやったことがあると感じました。私は何でも熱心にする性格なので、様々なヨガ教室に通い、様々なスタイルや先生から学びました。体を激しく動かすことが好きだった私にはゆっくりしたヨガはつまらなく、ホットヨガを世界中に広めたビークラムヨガが気に入りました。そしてティーチャートレーニングに参加しました。真夏のロサンゼルス、200人の研修生、40℃のスタジオ。40日間のハードなトレーニングを無事終え資格を取得して、バンクーバーのヨガスタジオで教え始めました。私は体がとても柔らく難しいポーズもできたので、TVのコマーシャルやショッピングモールでヨガのデモンストレーションにも参加しました。
でも心のどこかで、本当のヨガはこれではないと感じていました。一見かっこいい難しいポーズは形だけで、ヨガの原点であるUnion -心 体 精神 そして神様とひとつになる― とは違うと思いました。無理してハードなポーズをすると、心身に負担になりバランスが崩れると感じました。瞑想を始めてから少しずつゆっくりとしたヨガの良さが分かるようになってきました。そしてイギリスの私の師匠の元で再びヨガを習い、トランスフォーメーション ヨガの資格を取りました。
私たちひとりひとりはユニーク。だからヨガや他の事でも自分に合ったものを見つけることが大切。自分が変わるに連れて、自分の必要な事も変わってきます。恐れないでどんどん自分が変わることを許し、そしてその過程が私たちの成長になるのだと思います。